治療について treatment
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検査
身体の疾患が隠れていないか、処方されているお薬の量は適切か、副作用は出ていないか、などを調べるために血液検査を行うことがあります。
脳波検査や画像検査などが必要な場合には、連携している医療機関への紹介をさせていただきます。
心理検査については、必要に応じて行いますが、状況によっては、他の医療機関へ紹介させていただくこともあります。 -
薬物治療
精神科治療においての薬物療法は、1つはさまざまな症状を改善させる(やわらげる)こと、もう1つは症状が安定した後の再発を予防するという役割を持っています。
それぞれの疾患に対して、どういったお薬を、どのような効果を期待して、どのくらいの期間服用すればいいか、考えられる副作用はどのようなものがあるかなど、できるだけわかりやすく説明をいたします。また、人によっては「粒の薬は飲みにくい」とか「学校、仕事があるから昼間は薬を飲みたくない」といった生活の上での事情もあると思います。それらも踏まえ、メリットとデメリットを考えながら、一緒に治療を考えていけたらと思います。 -
心理療法・精神療法
当クリニックでは、心理士による心理カウンセリングは特に行ってはおりません。医師は薬物療法、心理面は心理士、というイメージではなく、心理・社会的な治療も含めた診療を行いたいと考えます。またスタッフ一同、精神療法的な視点を持ち対応に当たらせていただきますので、チーム全体で精神療法的な治療を提供していきたいと考えております。私自身これまでに精神療法について学ぶ、多くの機会に恵まれました。支持的精神療法を主体とした診察の中で、疾患によっては認知行動療法を行なったり、発達特性に応じた生活上の助言を行ったりということをしていきたいと考えます。
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社会療法
社会の中での医療というのは、ほんの一部のことでしかないですが、その広い社会の中で少しでも苦痛なく生活していけるように、生活支援や就労支援など福祉との連携、学校や企業などとの橋渡し的な役割、行政機関との連携や利用できる制度などあれば一緒に考えていく、ということは精神科治療の中でもとても重要なことだと考えています。当クリニックでは、精神保健福祉士を中心に生活の中での悩みについても一緒に考えていきます。